木村病院で取り扱っている自由診療のひとつ、活性化自己リンパ球療法について詳しくご説明します。
活性化自己リンパ球療法は1980年代に国立がんセンターにおいて開発され、日本ではすでに25年以上の実績がある治療法です。
自分自身の体の中にあるリンパ球を30mLの採血で取り出し、がん細胞に働きかけるリンパ球を約2週間で活性化し、大量に増殖させ、点滴によって体内に戻します。
活性化自己リンパ球療法のメカニズム
以下の動画は、活性化させ、増殖したリンパ球がどのようにがん細胞に働きかけるのかを説明した動画です。
活性化自己リンパ球療法の特徴
患者様ご自身のリンパ球を活性化し増殖させるため副作用が少なく、治療時間も最大で60分程度と短いので入院の必要がありません。
標準治療との併用が可能で、がんの進行抑制・がんの再発防止・痛みや食欲不振の改善といった生活の質(QOL)の向上などが報告されています。
1回の採血で最大3回の投与が可能です(1投与ごとに治療費等がかかります)。
活性化自己リンパ球療法の流れ
活性化自己リンパ球療法の流れは以下のとおりです。
①医師から治療の詳細について説明し、治療に関わる同意書にご署名いただきます。
②30mlの採血を行います。
③採血日の翌日から約2週間の培養でリンパ球を100~1000倍に活性化し増殖させます。
④投与日前日に製品化し、発送します。
⑤投与当日午前中に製品が病院に到着します。
⑥30~60分の点滴で投与します。
活性化自己リンパ球療法の主な副作用について
国内外の臨床試験において報告されている主な副作用は発熱・頭痛・吐き気・倦怠感などです。38℃程度の発熱が投与当日中に発生することがありますが、自然解熱することがほとんどです。
重篤な副作用が起こりにくく、患者様の体の負担が少ない治療法です。
活性化自己リンパ球療法の費用
この治療法は再生医療等安全性確保法に基づき、厚生局の認可を得た医療機関でのみ提供が可能な治療法で保険診療の対象外となります。
内容 | 価格(税別) |
---|---|
採血手技料(1回ごと) | 66,000円 |
活性化自己リンパ球療法(1回ごと) | 275,000円 |
血液管理料(1回ごと) | 22,000円 |
初回登録料 | 66,000円 |
その他、初診時に面談料5,000円(税別)が必要です。
活性化自己リンパ球療法について、詳しいご説明を希望される方はお気軽に当院までお電話でお問い合わせください。
医療法人桂名会 木村病院
代表受付:052-781-1119(平日:8時半~18時半/土曜:8時半~12時15分)
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