2026年3月の木村病院 院内広報誌【けいめいだよりNo.116】をお届けします。
【特集】花粉症の季節です!~治療法や予防法のご紹介~
冬の寒さも峠を越え、春が近づいてくると花粉症の季節です。鼻水、くしゃみが止まらない・鼻が詰まる・目が痒い。それに伴い寝不足、集中力の低下など辛い日々がしばらく続きます。花粉は気温が高く、降水量が少なく、日照時間が多いと多く作られます。
2025年夏は、全国的に高温・多照で、雄花が形成されやすい気象条件となりました。一方、花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。2025年春の飛散量は、西日本では例年より多く、東日本と北日本では少ない傾向でした。東海から北海道では例年より多く、非常に多いところもある見込みです。
日本人の30~40%は花粉症ではないかと言われている現在、今は花粉症になっていない方でも今後なる可能性があるため今のうちから予防等されてはいかがでしょうか

今回は、花粉症はなぜ起きるのか?治療法は?予防策は?といったことをお伝えしていきます。
花粉症はなぜ起きるの?
花粉症とはスギやヒノキなどから出る花粉に対してのアレルギー症状です。
花粉というアレルギー物質が体内に取り込まれると異物を排除しようとアレルギー物質に対する抗体を作ります。その後、また同じように花粉が体内に入ると以前に作られた抗体が反応しヒスタミン、ロイコトリエンといった物質を放出します。
ヒスタミン:神経を刺激し主に鼻水やくしゃみ、目の痒みが出る。
ロイコトリエン:主に血管を刺激し鼻づまりを起こす。
花粉は色々な種類がありますが特にスギ、ヒノキの花粉が飛散する2~4月に花粉症症状が強く出るので注意が必要です。
どんな治療法があるの?
内服治療
・抗ヒスタミン薬
抗体が放出したヒスタミンが受容体にくっつくのを邪魔して鼻水などの症状を抑えます。眠気が出るものがあるので車の運転はしないようにしてください。日常的に運転をされる方は受診時医師に相談下さい。
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
抗体が放出したロイコトリエンが受容体にくっつくのを邪魔して鼻づまりを抑えます。
・減感作療法
アレルギー物質をあらかじめ体内に取り込み体に慣れさせアレルギー症状を和らげます。
※当院では減感作療法は行っておりません。興味のある方は近所の耳鼻咽喉科などに問い合わせてみて下さい。
外用治療
・ステロイド点鼻薬
副作用は内服と比べ少ないのが特徴
・血管収縮剤の点鼻
鼻閉に効果あり。連用すると効かなくなるため本当に必要な時に使用すること。
・抗アレルギー、ステロイドの目薬
目の充血、痒みに。ステロイドは眼圧上昇のおそれがあるため注意。
意外と知らない?インペアードパフォーマンス
別名『鈍脳』とも呼ばれるこの症状。本人が眠気の自覚がないのに集中力、判断力、作業効率の低下など認知機能の低下が生じること。これらにより自動車運転での事故、仕事における生産性の低下など日常生活に支障をきたすようになる。原因は花粉症症状に対して服用している抗ヒスタミン薬による作用です。
抗ヒスタミン薬は大きく分けて昔からある第1世代と最近出てきた第2世代に分けられます。
| 第1世代 | 脳にも薬が届いてしまいインペアード・パフォーマンスを起こしやすい。薬の中には1錠でウイスキーロック3杯分ものアルコールを摂取した時の集中力、判断力の低下を招くものもある。 | ポララミン・アダラックス・ レスタミンなど(商品名) |
| 第2世代 | 脳に薬が届きにくく薬によってはインペアード・パフォーマンスを起こしにくい。 | アレジオン・アレグラ・ザイザル・エバステルなど(商品名) |

以下は、お薬の添付文書(お薬の取扱説明書)に記載している車の運転に関しての注意書きです。
記載なし:アレグラ、クラリチン、デザレックス、ビラノア
注意:アレジオン、エバステル
させない:その他の抗ヒスタミン薬
花粉症を抑える予防策は?
マスク、メガネを着用する
マスク、メガネを着用することで、花粉の侵入を約1/6~1/3に減らすことができるといわれています。花粉が飛び始める前から着用すると花粉症の予防にも効果があります。
帽子の着用や髪をまとめる
髪の毛に花粉が付着するのを防ぐために、長い髪はまとめたり、帽子をかぶったりしましょう。
ツルツルした素材の服を着る
ウール・フリースなどの素材は花粉が付着しやすいため、コートなどのアウターは、花粉が付着しにくいポリエステル・ナイロンなど表面がツルツルした素材がおススメです。また、帰宅時は玄関前等で服を払うと一緒に花粉も落ちて家に持ち込む量が少なくて済みます。
洗濯物は外へ干さない
洗濯物に花粉の付着を防ぎます。
うがい、手洗いをしっかり行う
付着した花粉をしっかり落としましょう。
日頃の体調管理
十分な睡眠とバランスの良い食事、適度な運動を心がけましょう。

花粉症の方には辛い時期ですが、対策をして乗り切りましょう!
今月の栄養科だより ~春の食卓で健康作り~
春の旬の食べ物は、厳しい冬を越えるために栄養を蓄えています。そのため栄養が豊富で疲労回復を助ける効果が期待できます。「新」のつくものはみずみずしく柔らかく、山菜や芽物は独特のほろ苦さや香りがあり、解毒・デトックス効果が期待できます。
今回は、それらを使った料理をご紹介いたします。
春のちらし寿司
| 材料(1人分) | |||
|---|---|---|---|
| 精白米 | 60g | 焼きのり | 1g |
| 酢・・A | 8g | 生姜(千切り) | 5g |
| 砂糖・・A | 4g | みょうが(千切り) | 5g |
| 塩・・A | 1g | 酢・・C | 5g |
| かつお | 40g | 砂糖・・C | 5g |
| 濃い口醬油・・B | 3g | ゆでたけのこ | 50g |
| オリーブ油・・B | 1g | 卵 | 20g |
| もやし | 20g | スナップエンドウ | 10g |
| 大葉(千切り) | 3枚 | 菜の花 | 1/4束 |
| ごま | 5g |
1.米はこんぶを入れて、水を少な目にして炊く。
2.かつおは一口大にしてBで和えておく。
3.菜の花、もやし、スナップエンドウは茹でる。
4.錦糸卵を作る。
5.ゆでたけのこは、薄いいちょう切りにしてAの中に漬けこんでおく。
6.ゆでたけのこが入ったAを炊いたご飯に入れ切るように全体を混ぜる。
7.生姜とみょうがもさっと茹でて、千切りにしてCに漬けこむ。
8.もやし、大葉、ごま、刻みのり、生姜を酢飯の中に混ぜ込む。
9.錦糸卵、菜の花、スナップエンドウ、かつお、みょうがを飾り付けて完成。
春の天ぷら
| 材料(1人分) | |||
|---|---|---|---|
| ゆでたけのこ | 40g | こごみ | 2本 |
| ふきのとう | 1個 | 薄力粉 | 25g |
| たらの芽 | 2個 | 冷水 | 40g |
| うど | 25g | 卵 | 15g |
1.ゆでたけのこは薄切りにする。うどは皮をむいて短冊に切り、酢水(分量外)につけておく。ふきのとう、たらの芽、こごみは洗って、よく水気を拭き取る。
2.Aを合わせて衣を作る。(1)に衣をつけ、油を170~180℃に熱し、カラッと揚げる。
3.器に(2)の天ぷらを盛り、好みで塩をつける。

旬のものを食べて、健康づくりを心がけましょう!
健康教室のお知らせ
木村病院では、地域の皆さまがいつまでも健康で元気に生活できるようにという想いを込めて、健康に関連するテーマで毎月【健康教室】を開催しています。参加は無料・予約制です。お気軽にご参加をお待ちしております。
2026年3月の健康教室
日時:3月26日(木)13時~14時
内容:高次機能障害って?
講師:木村病院 言語聴覚士
場所:木村病院 事務棟4階
参加方法:木村病院1階受付および電話(052-781-1119)にてご予約ください。
認知症カフェのお知らせ
木村病院認知症カフェ【み♡まもるCafe】は、認知症のご本人やご家族が、どなたでも気軽に参加できる憩いの場所です。お茶を飲みながら、いろいろなことを相談できます。皆様のお越しをお待ちしております。
2026年3月の認知症カフェ
日時:3月12日(木)14時~16時
内容:春のお茶会
場所:木村病院 事務棟4階
参加方法:木村病院1階受付および電話(052-781-1119)にてご予約ください。
※参加費200円を頂戴しております。
3月の診療体制

以上、2026年3月の院内広報誌【けいめいだよりNo.116】をお届けしました。紙面は木村病院外来1階でも配布しております。






