【院内広報誌】けいめいだよりNo.94【2024年5月号】

2024年5月の木村病院院内広報誌【けいめいだよりNo.94】をご紹介します。

【けいめいだより】今月のコラム
今月の栄養科だより
健康教室のお知らせ
認知症カフェのお知らせ
休診のお知らせ
5月の診療体制

【けいめいだより】今月のコラム

電子レンジとMRIってどこが似ているの？

春からの新生活や自炊を始めた方の味方「電子レンジ」。最近のレンチン食品クオリティは、今や一人暮らし問わず家庭の味方です。その電子レンジの普及率は、内閣府の統計によると2004年で96.5％となっており、以降調査は終了しています。20年前には調査する必要も無くなる程、当たり前に利用しているわけです。

そういえば、 MRI が電子レンジと似ていると言われているのはなぜかということを知っていますか？

まず、電子レンジは高周波（2.45GHz）を照射し、水分子がエネルギーを吸収して振動・回転することで、温度が上がり、その熱により食品を加熱します。

MRI は静磁場(0.5~3 テスラ)の中で高周波(数10~数100MHz)を照射し、検査を行っていきます。

電子レンジ・MRI 共に、高周波を分子または原子に照射するということです。これが似ていると言われる理由です。

ただし、電子レンジの方が周波数は高いので、分子の振動が多く、温めることに特化しているのです。MRI は、体が濡れていたり金属の持ち込みだったりと、他に原因がある為、やけどが起こります。

放射線技師

MRI でチンされることは無いのでご安心ください！

今月の栄養科だより

梅雨時期の気象病に備えましょう

梅雨の時期は雨が長く続いたり、気圧が低くなったりすることも多く、『気象病』が起こりやすいと
言われています。『気象病』とは、気温・気圧・湿度などの天気の変化により起こる体調不良のことを
いいます。この体調不良は、自律神経の乱れが原因で起こります。

自律神経は交感神経と副交感神経の2種類から構成されており、主に交感神経は緊張や興奮、運動をしているときに働き、副交感神経は食後や休息中に働きます。自律神経の乱れは、交感神経と副交感神経の切り替えが上手く出来ない時に起こります。

気象病の主な症状

食欲不振・体のだるさ、浮腫み、頭痛、不安感、めまい、不眠など

気象病の対策

朝方のリズムに切り替える
いつもより10～15 分早く起きて、テレビを観たり、朝食を食べたりして交感神経のスイッチを入れ生活リズムを整えましょう。

曇りや雨が降っている日でも室内は明るくする
朝起きたらカーテンを全開にして室内に日光を取り入れ、体が朝だと認識するようにしましょう。

寝る前に目元を温める
目元を温めると副交感神経が働き、睡眠効果も高まります。

入浴時はぬるめのお湯で湯船に浸かる
肩や首の筋肉の緊張がほぐれていきます。副交感神経が働き体をしっかり休ませることが期待できます。

湿度管理を行う
部屋の湿度は40～60％に調整しましょう。

気象病に有効な食事の対応

ビタミンC ：ストレスから守ってくれるため不眠、ストレス解消効果が期待。【ブロッコリー・芽キャベツ。パプリカ・ゴーヤ・キウイフルーツ・いちご】

カリウム ：浮腫対策に期待、利尿作用があり。【バナナ・とうもろこし・里芋・冬瓜・アボカド・大豆製品など】

たんぱく質 ：筋肉量を維持し、体力低下を防ぐためにとても大切な栄養素。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などは、朝昼夕の食事で毎食1 品は摂るようにしましょう。歳を重ねると、筋肉量が少しずつ減っていきます。一年を通してたんぱく質は不足しないように摂りましょう。