【院内広報誌】けいめいだよりNo.93【2024年4月号】

けいめいだより

2024年4月の院内広報誌【けいめいだよりNo.93】をご紹介します。

【けいめいだより】今月のコラム

生活習慣病について

生活習慣病は、健康的でない生活習慣が関与している病気の総称です。

具体的には、食事、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く影響し、これらが発症の要因となります。日本人の死因の上位に位置するがんや心臓病、脳卒中も、生活習慣病に含まれます。

生活習慣病の原因は、細菌やウイルスなどの「病原体」や「有害物質」だけでなく、「遺伝的な要素」や食習慣、運動習慣、休養の取り方、嗜好(飲酒や喫煙)などの「生活習慣」も影響します。これらの要素のうち、生活習慣にかかわる要素が強い病気をまとめて生活習慣病と呼びます。

生活習慣病は、自覚症状が現れにくいことが多く、健康診断などでリスクを指摘されても予防や治療が難しいことがあります。しかし、適切な生活習慣を身につけることで、健康寿命を延ばすことができます。食事のバランス、運動、禁煙などを意識して、生活習慣病の予防に取り組みましょう。

生活習慣病に該当する主な病気

脂質異常症(高脂血症)
血液中の悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多すぎる、もしくは善玉(HDL)コレステロールが少なすぎるなど、脂質が異常な状態にある病気です。

高血圧
血圧が高い状態で、心臓病や脳卒中などのリスクが高まります。

糖尿病(2型糖尿病)
血糖値の上昇を抑える働きが低下し、高血糖の状態が続く病気です。

肥満
体脂肪が過剰に蓄積した状態で、多くの病気の原因となります。

脳卒中
脳血管障害による脳梗塞や脳出血などの病気です。

心筋梗塞
心臓の血管が詰まり、細胞が死んでしまう病気です。

慢性気管支炎
長期間にわたって炎症を起こし、咳やたんが続く病気です。

肝硬変
肝臓内に線維組織が増え、肝臓が硬くなる病気です。

生活習慣病を予防するためには、以下の5つの対策を実践することが重要です。

適度な運動
日常的な身体活動を取り入れましょう。ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの有酸素運動や筋力トレーニングが効果的です。

バランスの良い食事
主食、主菜、副菜を組み合わせた栄養バランスの取れた食事を心掛けましょう。
野菜や果物、魚、豆類などを摂取し、塩分を控えることも大切です。

禁煙
タバコは生活習慣病のリスクを高めます。禁煙を心がけましょう。

節度ある飲酒
過度な飲酒は健康に悪影響を及ぼします。アルコールの摂取量を適切に管理しましょう。

十分な睡眠
質の良い睡眠を確保しましょう。睡眠不足は生活習慣病のリスクを高めます。

(C)写真AC

これらの対策を実践することで、健康寿命を延ばし、生活習慣病の予防に努めましょう。

木村病院では、生活習慣病対策に力を入れています。月に1回、健康教室も開催しておりますので、お気軽にご参加ください。

今月の栄養科だより

高血圧を予防しよう

高血圧患者の33%は、自分が高血圧であることに気づいていないといわれています。約4,300 万にいるという高血圧者のうち、適切に血圧コントロールされているのは1,200 万人で、残りの3,100 万人が管理不良に分類され、そのうち1,400 万人が自らの高血圧を認識していません。450万人が高血圧を自覚しているが未治療、1,250 万人は薬物治療を受けていますが、きちんと管理されていません。

高血圧を予防する方法は、減塩(ナトリウム)、ミネラルの摂取、たんぱく質摂取 適度な運動、ストレスの解消、減量、禁煙、禁酒などがありますが、今回は、ミネラル(主にマグネシウム、カルシウム、カリウム)と血圧の関係についてです。

カルシウム

骨をつくることだけでなく、血管などの細胞の活動にも大きな影響を与えています。そのためカルシウムが不足すると、血圧の上昇や血管の老化を招きやすいです。ただ、カルシウムの過剰摂取もまた血圧に影響します。

マグネシウム

カルシウムの過剰摂取によって、血管を収縮させるはたらきをマグネシウムが抑制し、同じく血管に関する筋肉に浸透するカルシウムを、マグネシウムが抑制します。そのことによって血圧を正常に保ちます。

カルシウムと同時にマグネシウムの摂取も必須です。カルシウムとマグネシウムの比率は、カルシウム2:マグネシウム1です。例えば、カルシウムが多い牛乳の比率は約10:1、プロセスチーズは約30:1とかなりカルシウムが多く比率が悪いです。そこでマグネシウムを補うことが必要です。きなこや納豆などの豆製品や、ひじきやワカメなどの海藻、あさりなどをこまめにとる事をオススメします。

カリウム

体内にある細胞の体液を一定に保つ 浸透圧を調整する働きがあります。カリウムは腎臓を通じて体外に尿として排出されます。尿を排出する際に、ナトリウムを一緒に排出する働きがあります。また、尿として体外に水分を排出するため、血液内の水分量が減り血圧が降下します。但し、腎臓病などを患っている場合は、カリウムを多く摂取すると腎臓に負担をかけてしまうので、医師への相談をお薦めします。

健康教室のお知らせ

木村病院では、地域の皆さまがいつまでも健康で元気に生活できるようにという想いを込めて、健康に関連するテーマで毎月【健康教室】を開催しています。参加は無料・予約制です。お気軽にご参加をお待ちしております。

2024年4月の健康教室

日時:4月25日(木)13時~14時
内容:健康長寿とは?~人生100年時代に向けて~
講師:木村病院 院長 木村 衛
場所:木村病院 3階会議室
参加方法:木村病院1階受付および電話(052-781-1119)にてご予約ください。

認知症カフェのお知らせ

木村病院認知症カフェ【み♡まもるCafe】は、認知症のご本人やご家族が、どなたでも気軽に参加できる憩いの場所です。お茶を飲みながら、いろいろなことを相談できます。皆様のお越しをお待ちしております。

2024年4月の認知症カフェ

日時:4月11日(木)14時~16時
内容:春のお茶会
場所:木村病院 3階会議室
参加方法:木村病院1階受付および電話(052-781-1119)にてご予約ください。
※参加費200円を頂戴しております。

休診のお知らせ

2024年4月の休診情報
<内科>
4/4(木)岡田Dr⇒瓜野Dr
4/20(土)岡田Dr 休診
4/30(火)瓜野Dr休診

<消化器内科>
4/5(金)堀米Dr⇒瓜野Dr
4/22(月)高村Dr 休診

<皮膚科>
4/6(土)野尻Dr 休診

4月の診療体制


以上、2024年4月の院内広報誌【けいめいだよりNo.93】をご紹介しました。紙面は木村病院外来1階でも配布しております。

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