2024年12月の木村病院 院内広報誌【けいめいだよりNo.101】をお届けします。
今月のコラム ~読み物~ 『老いと死』

今月は、当院の臨床医が書き下ろしたコラムを掲載しました。介護に関する実体験をもとにしたコラムです。パート1は、2022年の広報誌に掲載のもの。ぜひ、以下よりご覧ください。
今月の栄養科だより ~脂溶性ビタミンについて①~
『脂溶性ビタミン』について、2回に分けて解説します。
まずは…ビタミンとは?
エネルギー産生栄養素(糖質やたんぱく質など)に比べ微量ではあるものの、人体の機能を正常に保つため必要な有機化合物です。他の栄養素がうまく働くように、潤滑油のような役割をしています。体内ではほとんど合成することが出来ないため、食物から摂取する必要があります。
脂溶性ビタミンとは?
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあたります。文字通り水に溶けない性質があり、主に脂肪組織や肝臓に貯蔵されます。身体の機能を正常に保つ働きをしていますが、摂りすぎると過剰症を起こすことがあります。脂に溶ける性質から、油と一緒に摂ると吸収がよくなります。

今回は、ビタミンAとビタミンDについて、より詳しくみていきます。
ビタミンA
化学名を『レチノール』といい、動物性食品に含まれています。植物性に含まれている『β(ベータ―)カロテン』も、吸収される時に小腸でビタミンAに変換されて働くため、ビタミンAの仲間に分類されています。
・目の網膜にある光や色を感知する物質の主成分であり、目で物を見るために必須
・皮膚や粘膜を健康に保つ働きをもち、シミやしわ、肌荒れなどのトラブルを防ぐ
・細菌やウイルスなどの外敵に対する抵抗力を高める
うなぎ、銀鱈、クロマグロ、卵、人参、ほうれん草、小松菜などに多く含まれています。
※肝臓やレバーにはとても多く含まれており、摂り過ぎには注意が必要です。
摂り過ぎると肝臓に蓄積され、頭痛、吐き気、発疹、脱毛、肝機能障害などの過剰症を起こします。妊娠初期にビタミンAを過剰摂取した場合は、胎児の奇形の出現率が高くなることも分かっています。
ビタミンD
化学名を『カルシフェロール』といいます。食事で摂取される以外に、紫外線(UV-B)に当たることにより、皮膚でもつくられます。皮膚で産生されたビタミンDは、体内のビタミンDの80~90%を占めるといわれています。
・カルシウムのバランスを調節する働きをする
・各種ホルモンと協力して骨からカルシウムを溶かして血液に届け、カルシウム濃度を高める
・食事で摂ったカルシウムやリンの吸収を促し、血液中のカルシウムやリンの濃度を高め、骨 や歯の健康を維持する
・免疫細胞を活性化させたり、過剰な活性化を抑えたりする。
鮭、さんま、うなぎ、いわし、きくらげ、エリンギなどに多く含まれています。

きのこ類に含まれるエルゴステロールという物質は、紫外線に当てるとビタミンDに変わり、栄養が大幅にアップするため、生でも乾燥きのこでも、調理前に2~3時間でも日光に当てるとよいでしょう。
健康教室のお知らせ
木村病院では、地域の皆さまがいつまでも健康で元気に生活できるようにという想いを込めて、健康に関連するテーマで毎月【健康教室】を開催しています。参加は無料・予約制です。お気軽にご参加をお待ちしております。
2024年12月の健康教室
日時:12月26日(木)13時~14時
内容:気にしていますか?栄養バランス 普段の食事でできる工夫
講師:木村病院 臨床検査技師
場所:木村病院 3階会議室
参加方法:木村病院1階受付および電話(052-781-1119)にてご予約ください。
認知症カフェのお知らせ
木村病院認知症カフェ【み♡まもるCafe】は、認知症のご本人やご家族が、どなたでも気軽に参加できる憩いの場所です。お茶を飲みながら、いろいろなことを相談できます。皆様のお越しをお待ちしております。
2024年12月の認知症カフェ
日時:12月12日(木)14時~16時
内容:クリスマス会
場所:木村病院 3階会議室
参加方法:木村病院1階受付および電話(052-781-1119)にてご予約ください。
※参加費200円を頂戴しております。
休診のお知らせ
皮膚科<午前診>
12月6日(金)西田Dr.
内科<午前診>
12月30日(月)門司Dr.、高村Dr.
年末年始のお休みについて
12月30日(月)の夕診~1月3日(金)まで休診いたします。
※12月30日(月)の午前診は通常通りです。
12月の診療体制

以上、2024年12月の院内広報誌【けいめいだよりNo.101】をお届けしました。紙面は木村病院外来1階でも配布しております。



